ヘアワックスは髪をセットするときに動きをつけやすく、パーマ感をきれいに出したり、髪を立たせたりと、様々なアレンジが出来るとても便利なスタイリング剤です。
ただし、髪質に合わないものをつけてしまったり、変なつけ方をしてベタつかせてしまったり、なかなか思うようにいかないことも残念ながらありますよね。最悪、洗い直し、なんてことになったらそれこそ時間の無駄です。
そんな悩みを解消するために、今回はワックスの選び方および上手なつけ方をご紹介します。
ワックスの種類は?
セット力による分け方
ソフト系ワックスは、ふんわりとした柔らかいヘアスタイルをキープするのに適しています。髪に馴染みやすく、ナチュラルな髪型をつくることが出来ます。
ハード系ワックスは、セット力が強く固く、髪に動きをつけたい時に適しています。特にスーパーハードはショートヘアなどでスタイルを長時間キープしたい時におすすめです。
質感による分け方
マット系ワックスは、マットな質感に仕上がるワックスです。「マット」とは、ツヤのない状態のことを指します。
油分が少ないので、ふんわりとした自然な感じのヘアスタイルにしたいときに最適です。軟らかい毛質の方でもふんわり感や躍動感のあるヘアスタイルを楽しめます。
ただし、伸びが良くない分、上手につけないと髪に固まりができやすいので、ワックスに慣れていない方には使いづらいかもしれません。
ファイバー系ワックスは、細かい繊維(ファイバー)が入っているので伸びが良く、ツヤのある仕上がりになるワックスです。髪になじみやすく、スタイリングしやすいのが特徴です。
油分が多いので、つけ過ぎるとベタベタしますが、それさえ注意すれば、ワックスに慣れていない方でも比較的簡単にスタイルを作ることができます。
ただし、油分が多いということは仕上がりも重ためになるということです。軟らかい細い髪質だとセットしてもワックスの重さで潰れてしまうかもしれません。しっかりした髪質の方にはおすすめです。
クリーム系ワックスは、ファイバー系とマット系の中間的な存在のワックスです。適度なツヤ感と油分があります。
扱いやすさではファイバー系に、軽さではマット系に少々劣るものの、ファイバー系ほど重たくないので一応どんな髪型の方にもおすすめで、幅広いスタイリングに対応することが出来ます。
ワックスの選び方は?
髪質に合ったものを選ぶのが一番ですが、そうは言ってもこれは大変難しい問題です。
極端に固くセット力の強いワックスは使いづらいだろうし、やわらかくて質感はあるけれどセット力が低いワックスも今一つだし。。。
ということでよく失敗してしまうのは、これらの中間の固さのものを選んでしまうことです。買ってしまってから、もう少し固めが良かったとかもう少しやわらかめが良かったとか後悔することになるわけです。
それでしたら、最初から両極端の固さのものを購入し、あとは、それを混ぜ合わせて自分好みの質感に調整していけばよいのではないでしょうか。
両方の比率を少しずつ変えながら混ぜ合わせ、自分の理想の割合を見つけ出せばそれでOKです。
同じメーカーの同じシリーズのワックスを混ぜ合わせることをおすすめします。成分が違い過ぎるものは混ぜ合わせない方が良いでしょう。
ワックスをつける前にやることは?
いきなりワックスをつけるのはNGです。
まずは下準備として、セットしたい部分の髪を濡らしていきます。そしてクセをとり、仕上げたい髪型になるようにドライヤーでいったん半乾き状態にします。
このあとワックスをつけていきます。
最初に髪の毛を濡らすことはワックスのつけ過ぎを防ぐことにもなります。
ワックスの量は?
ワックスは大量につける必要はありません。まず少量を指先で取り、手のひらにのせます。100円玉程度取れば十分です。
それを手のひら全体に広げましょう。ワックスの色が見えなくなる位が目安です。そのままセットしたい部分に手のひらでなでるようにしてワックスをつけていきます。このとき地肌につけないよう注意してください。
ワックスが足りないようなら、もう一度、少量のワックスを手のひらに広げますが、今度は髪全体ではなく、毛先を中心につけるようにしてください。
ワックスは少量ずつつけていくのが基本です。
慣れるまでは適量がわからずついついつけ過ぎてしまいがちですが、つけ過ぎは髪がべたついてスタイリングが決まりません。とにかく少量づつ、をこころがけてください。。
ワックスを使ったあとは?
ワックスを使ったら、必ずシャンプーなどでよく洗って、髪についたワックスを落としましょう。ワックスや汚れをそのままにしておくと、髪にもよくありませんし、頭皮について毛穴が詰まる可能性もあります。
通常はシャンプー前にブラッシングをしたりしますが、ワックスがついている時はシャンプー前にブラシやクシでとかすことは髪を傷めるのでNGです。
また、ワックスが大量についているといきなりシャンプーで落とそうと思ってもきれいに洗い流せません。そのような時は、一度トリートメントを髪に馴染ませてお湯でよくすすいでからシャンプーするとしっかり洗い落とせます。
まとめ
ワックスには、ハード系、ソフト系、マット系、ファイバー系、クリーム系などいろいろな種類のものがあります。
自分の髪質に合ったものを選ぶのが基本ですが、混ぜ合わせて自分好みのワックスを作るのもひとつの方法です。
事前に髪を濡らして半乾きにし、少量づつつけていくのがベタつかせない上手なワックスのつけ方です。
ワックスを使ったあとはしっかり洗い流しておくようにしましょう。この時いきなりシャンプーするのではなく、先にトリートメントを馴染ませてお湯ですすいでから洗うとしっかりワックスを落とせます。